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フィリピンの果物の旬 — マンゴーは3〜6月

フィリピンの果物の旬 — マンゴーは3〜6月
枝に実った熟したマンゴー (写真: Pexels)
目次 7
  1. 月別の旬カレンダー — いつ行けば何が安いか
  2. 選び方 — 手・鼻・目・耳の順で
  3. 市場でよく見る果物 — 実践カード
  4. どこで買うか — パレンケ・モール・屋台の違い
  5. 買ったあと — 寮やホテルの部屋での保存
  6. 注意点 — これだけは知って食べる
  7. まとめ — 3つだけ覚えるなら

フィリピンで果物を「何を食べるか」は、実はそれほど難しくありません。本当の問題は、いつ買えば安くておいしいか、屋台でどれを手に取るか、買ったあとどう保存し何に気をつけるかです。この記事はその実践部分だけを扱います。

最初にひとこと。以下の旬の時期と価格は、地域・年・作柄によってかなり変わります。 フィリピンは南北に長く、ルソン島とミンダナオ島で旬が数週間ずれることもあります。「だいたいこのころ」という感覚で使ってください。

月別の旬カレンダー — いつ行けば何が安いか

留学や旅行の時期が決まっているなら、その時期に何が旬かを先に確認するのが順番です。

  • 3〜6月(乾季の後半〜暑さのピーク): マンゴーの季節。この時期のマンゴーがいちばん安く、いちばん甘くなります。スイカやパイナップルもこのころ状態が良好です。
  • 6〜9月(雨季の前半〜中盤): マンゴスチンが出始め、サントルのような甘酸っぱい在来の果物が屋台に増えます。ダバオのドリアンもそろそろ始まります。
  • 8〜11月: ランブータン・ランソネス・アティス(シュガーアップル)の時期です。このころの市場の屋台が一年でいちばん華やかです。ポメロもよく見かけます。
  • 12〜2月: チコ(サポジラ)のような冬の果物が少し出回ります。マンゴーはこの時期高く、甘さのばらつきも大きくなります。
  • 一年中: バナナ、パパイヤ、ブコ(若いココナッツ)、カラマンシー、ジャックフルーツ。パイナップルも通年出ますが、品質にばらつきがあります。

逆に言えば、12〜2月に来て「フィリピンのマンゴーは大したことない」と結論づけるのはもったいない話です。旬ではなかっただけです。

選び方 — 手・鼻・目・耳の順で

果物ごとのコツを覚えるより、判別の道具が自分の体に4つあると考えたほうが覚えやすくなります。

手で — 重さと弾力

  • 同じ大きさなら重いほう。 水分がしっかり詰まった果物は重く感じます。ポメロ・パイナップル・ブコのように皮が厚い果物ほど、この基準がよく当てはまります。
  • 軽く押して弾力を確かめる。 マンゴー・パパイヤ・アティスは、指先で押したときに硬い壁ではなく、少しへこんで戻る弾力があれば食べごろです。ぐにゃっと沈むのは熟しすぎです。
  • ランブータンは毛を触る。 毛がしっとりして弾力があれば新鮮、乾いてぼろぼろなら時間がたっています。

鼻で — へた近くの香り

  • マンゴーとパイナップルは、へた(パイナップルは底)の近くから甘い香りがするはずです。香りがなければまだ早く、酸っぱい発酵臭がすれば過ぎています。
  • 果物の山全体からお酒のようなにおいが上がってくる屋台は、回転が遅い店の可能性があるので避けたほうが無難です。

目で — へたと屋台の状態

  • へたが緑色で生きているかを見ましょう。真っ黒に乾いていれば、収穫から時間がたっています。
  • バナナの茶色い斑点(シュガースポット)は欠点ではなく、甘さが上がったサインです。今日食べるなら、むしろ斑点のあるほうが甘いです。
  • 屋台そのものも情報です。少量ずつこまめに補充している屋台のほうが、大量に積んでハエがたかっている屋台より安心です。

耳で — たたいてみる

  • スイカはたたいて澄んだ、弾むような音がすれば中身が詰まっています。鈍い音なら熟しすぎか中が空いていることがあります。
  • パイナップルの葉を一枚抜いて簡単に抜ければ熟している、という言い伝えがあります。現地でも広く使われる方法ですが、絶対ではありません。底の香りと合わせて判断しましょう。
活気のあるフィリピンの市場の風景
果物の屋台が並ぶフィリピンの市場 (写真: Pexels)

市場でよく見る果物 — 実践カード

マンゴー・マンゴスチン・ランブータン・ドリアンのほかに、市場でよく出会うのに情報が少ない果物です。

パパイヤ(Papaya)

  • 選び方: 皮の半分以上が黄色く色づき、軽く押してへこむもの。全体が緑なら、常温で数日追熟が必要です。
  • 食べ方: 半分に切って種をスプーンでかき出し、カラマンシーを搾って食べると独特の青臭さが和らぎます。これが現地の定番の組み合わせです。
  • 注意: 熟すと1〜2日で柔らかくなります。1個あたりおおよそ40〜80ペソ。

パイナップル(Pineapple)

  • 選び方: 底から甘い香りがし、持ったときにずっしり重いもの。皮の色より香りのほうが正確です。
  • 食べ方: 市場で皮むきを頼むと、らせん状に芽を取りながらむいてくれることがよくあります。手間を考えれば十分に得です。
  • 注意: パイナップルは収穫後にそれ以上甘くならない果物です。未熟なものを買って数日置けば甘くなる、という期待は通じません。丸ごと1個おおよそ50〜100ペソ。

カラマンシー(Calamansi)

  • 選び方: 緑色が正常です。黄色くなったものはむしろ古い場合があります。皮が張って硬いもの。
  • 食べ方: 果物というより万能調味料です。水とはちみつに搾ればジュース、しょうゆに搾ればフィリピン風のつけだれ、パパイヤに搾ればデザートになります。
  • 注意: 搾った汁が手についたまま目をこすると、かなりしみます。種が多いので、ジュースにするときはこしてください。

ランソネス(Lanzones)

  • 選び方: ぶどうの房のように実る薄黄色の果物。皮に黒っぽい斑点が少しあるほうが、むしろ甘いと言われます。旬はおおよそ8〜11月。
  • 食べ方: 手で皮を開き、にんにくの粒のような果肉を取り出します。甘酸っぱい味は、ライチとぶどうの中間くらいです。
  • 注意: 種をかむととても苦いです。果肉だけを食べ、種は出しましょう。1kgおおよそ80〜150ペソ。

アティス(Atis・シュガーアップル)

  • 選び方: でこぼこした緑の果物。うろこの間が開き始め、軽く押してへこむものが食べごろです。旬はおおよそ8〜10月。
  • 食べ方: 半分に割り、白い果肉をスプーンですくって食べます。名前のとおり砂糖のように甘いです。
  • 注意: 種が多く滑りやすいので、飲み込まないようゆっくり。熟すと1日ももたないので、買った日に食べる果物です。

グヤバノ(Guyabano・サワーソップ)

  • 選び方: とげのある緑の果物で、持つとずっしり重く、軽く押してへこむもの。
  • 食べ方: 甘酸っぱいクリームのような果肉。生でも食べますが、現地ではジュースやアイスクリームのほうが一般的です。初めてならジュースから始めるのが無難です。
  • 注意: 健康効果について誇張された話がよくついて回る果物です。味として楽しみ、効能の話は割り引いて聞きましょう。

グリーンマンゴー — 品種ではなく状態

屋台で塩やバゴオン(小エビの発酵調味料)と一緒に売られているグリーンマンゴーは、別の品種というより未熟なマンゴーを酸っぱいまま楽しむ食べ方です。シャキッとして酸っぱく、暑さの中では意外に合います。ただ空腹時にたくさん食べると胃が痛くなることがあり、バゴオンは塩気と発酵の香りが強いので、最初は少しだけつけてみましょう。

どこで買うか — パレンケ・モール・屋台の違い

  • パレンケ(公設市場): いちばん安くて新鮮ですが、値札がありません。はかりを使わず山(トゥンポク、tumpok)単位で売る屋台もあります。「ひと山いくら」なのでキロ換算ができず、前の客が払う金額を少し見て感覚をつかむのがいちばん早いです。
  • モールのスーパー: 値札がついていて冷房があります。パレンケよりおおむね高いものの、ぼったくりの心配がないので、最初の買い物の練習に向いています。ここで相場感をつかんでからパレンケに行くと、交渉の基準ができます。
  • 路上の果物屋台・トラック: 旬の果物が大量に出回るときにいちばん安くなります。ただ、カットフルーツ(むいて袋に入れて売るもの)は衛生面のばらつきが大きいので、丸ごとの果物を中心に。

果物では値切りにあまり期待しないでください。利幅が薄いので、値段を下げてもらうより、いくつか買うときに一つおまけしてもらうほうが通じやすいです。キロ単位で買うときは、はかりの目盛りを一緒に見るだけで十分です。

時間帯も変数です。朝早くが品物はいちばん良く、閉店間際は値段が下がるかわりに、状態の良いものはすでに売れています。

買ったあと — 寮やホテルの部屋での保存

冷蔵庫がない、または小さな冷蔵庫ひとつだけの部屋が多いという前提でまとめます。

  1. 追熟する果物としない果物を分ける。 マンゴー・パパイヤ・アティスは常温に置くとさらに熟します。パイナップル・ランブータン・ランソネス・マンゴスチンは買った時点が最高で、あとは落ちていく一方です。後者は買うときから食べる分だけに。
  2. バナナは冷蔵庫に入れない。 皮が黒くなるだけで良いことはありません。熟したマンゴーは逆に、冷蔵すると数日長くもちます。
  3. アリに気をつける。 南国では、むいた果物や汁のついた袋を部屋に置くと、数時間でアリの行列ができます。食べ残しはジッパー袋で密封して冷蔵庫へ、皮と種はその日のうちに部屋の外のゴミ箱へ。
  4. 果物ナイフ一本で生活の質が変わる。 現地のモールで安く買えます。帰りの機内持ち込みはできないので、預け荷物に入れるか置いて帰りましょう。
  5. ブコは屋台で済ませるのがいちばん。 その場で割ってストローをさしてくれ、ジュースを飲み終えて頼むと半分に割り、殻のかけらをスプーン代わりに果肉をこそげて食べさせてくれます。部屋に持ち帰って自分で開ける方法は、事実上ありません。

注意点 — これだけは知って食べる

  • 生の果物を日本に持ち帰るのは基本的に難しいと考えてください。 生の果物や野菜は植物検疫の対象で、多くは旅行者が持ち込めず、申告せずに持ち込むと罰則の対象になることがあります。品目ごとの可否は農林水産省・植物防疫所の案内で出発前に確認してください。おみやげにするなら、ドライマンゴーやフルーツチップスのような加工品が確実です。人気の加工品はフィリピンのコンビニの使い方でも紹介しています。
  • ドリアンとジャックフルーツは持ち込み禁止の場所が多い。 においが強いので、ホテルの客室・バス・飛行機で禁止されていることがよくあります。買ったその場で食べてから帰るのが原則です。
  • カットフルーツと氷は衛生面が運しだい。 むいて売る果物や屋台のシェイクの氷は、お腹をこわすよくある原因です。胃腸が弱いなら、丸ごとの果物を買って自分でむきましょう。お腹をこわしたときの対処はフィリピンの水あたり — 予防と対処にあります。
  • マンゴーの皮に敏感な人がいます。 マンゴーはウルシ科で、皮のまま口にすると口のまわりがかゆくなったり発疹が出たりする人がいます。ウルシやぎんなんにかぶれやすいなら、皮を完全にむいて果肉だけを食べてください。
  • ドリアンとお酒の組み合わせは現地でも止められます。 科学的な根拠には議論がありますが、旅先でわざわざ試す理由はありません。
  • 初めての果物は少量から。 どんなにおいしくても、慣れない果物を一度にたくさん食べるとお腹をこわしやすくなります。特にドリアンやジャックフルーツのような濃厚な果物はそうです。

まとめ — 3つだけ覚えるなら

  1. 果物に日程を合わせるより、自分の日程の旬を狙う。 3〜6月ならマンゴー、8〜11月ならランブータン・ランソネス・アティスです。
  2. へたの香りと手に持った重さ、この2つを確かめるだけで失敗はぐっと減ります。
  3. 生の果物はフィリピンに置いてくる。 帰りのかばんにはドライマンゴーを、思い出には旬の生マンゴーを。

果物と一緒に食べたい料理はフィリピン料理10選にまとめています。食べ物の記事はグルメ・カフェカテゴリーへ。

※価格はすべて市場・地域・作柄によって変わる参考の幅です。現地の店頭で確認してください。

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